清めの塩の使い方を誤るととんでもないことに!
こんにちは。白龍の部屋の伊勢有珠・白龍です。
ここでは、ご自分で出来る霊障からの身の守り方を出来る限りわかりやすく、また、霊媒体質の人にはなるべくご自身で対処出来るようになって欲しいと願っていますし、霊に対する偏見がなくなればいいなと思っております。
さて、今回はお浄めの塩についてです。
お浄めの塩は霊的な感じがする時にその辺りや人に向けて振りかけたり、家や部屋の中に変なモノが入らないようにと「結界」の代わりとして入口の両脇に小皿に盛って置いたりする事が一般的でしょう。
お葬式から帰って家に入る前に塩を自分に振りかけるという人も多いと思います。
どうしても自分を清めたいという観点から業者も勧めますし、慣例的に行ってしまっているのも否めません。
ある女性が鑑定にいらっしゃいました。
「私は神棚に1日、15日は必ず榊をあげ三宝にお供えをします。玄関には盛り塩をしています。私は霊感があるので、霊が視えたり黒いものが溜まっている時はそこに向けて塩を撒きます。しかし、しばらく前から塩を撒かなくてもざらざらと、砂のような塩のようなものがずっとあり、掃除してもまた次の日にはざらざらしています。いったいどうしてでしょう。」
ご相談者のご自宅に伺わせていただき、どういう状況かを実際に見てきました。
確かにざらざらしています。指に取ってみると砂と塩が混ざったような感じです。
そしてお家の中を見せていただき、いろいろ案内をしていただくと、
な・ん・と・・・!
玄関のみならず各部屋の入口にもトイレにも居間にも、入口という入口には両脇に盛り塩がしてあります。
「どうしてこんなに盛り塩をしてあるのですか?」と伺いますと、
「私は霊感があって、家の中に悪いモノがいたり視えたりするので以前占い師さんから盛り塩を教わったのでそれを守っています。」と言うのです。
「この現象をその占い師に相談しましたか?」と聞きますと、
「占い師が言うには、あなたには何万と言う悪霊が憑いているので、各部屋に盛り塩をして身を守りなさい。そして私が言う通りにしていれば今の世でのあなたは守られます、と言われたのでずっとその通りにしてきました。でも何回も現象は起きますし、この前ご相談に行ったら、あなたの前世の行いが悪く何万という人を殺した報いです。この世での悪い事はすべてその前世の行いのせいです。この先もずっと今と同じ状態が続きますが、命は盛り塩をしておくことによって天命まで守られますから・・・と言うのみで何も解決策が無いと言われました。私はずっと何かもわからないモノに怯えて暮らして行かなければならないのでしょうか?」
どうもこの相談者も占い師のところで解決出来なかったようです。
しかしお家にお邪魔したおかげでいろんなことがわかりました。
霊視をすると彼女の前世はあまりこの現象には関係がありませんでした。「何万という悪霊」が憑いているとの事でしたが、私の見立てと占い師の見立ては違っていました。
占い師の見立ては、何万という悪霊が憑いているので、この世で身を守るには盛り塩をしておくしか方法が無いという事です。
しかし、私の見立ては、「まずは土地と先祖、そしてあなたに憑いて来てしまう浮遊霊や諸霊、動物霊がいるという事、理解していただけますか?」と話しました。また、現象が起こるたびに塩を撒いているとの事でしたので、「お浄めの塩は上手に使えば身を守りますが、霊の感じがするというだけで撒いたら、それは霊からすれば石をぶつけられたのと同じです。生きている人にいきなり石を投げつける事はしないはずです。それは霊に対しても同じなんですよ。」と説明しました。
「今の現象が無くなり、少しでも良い方向に行くのなら、私の言う通りにする」というので、私はすべての盛り塩をひとまず撤去してもらいました。
そしてその後、一から仕切り直しです。
彼女の家は
土地(先祖が建て直しもしている)
先祖(未成仏の先祖がいる)
動物霊(狩猟を生業としていた時期があるため多くの動物霊が未成仏)
地縛霊・浮遊霊
その他先祖とご自身の因縁に関わる霊たち(前世も含め)
そして親戚知人からの嫉妬の念などが渦巻いていました。
決して占い師が言った理由ではなかったわけです。
まず、土地に関わる霊と、土地の守りの神様の粗相に対してのお詫び
次に苦しんでいる先祖の霊(これは先祖全てではなく苦しんでいる個々を供養)
そして土地にまつわる動物霊と、狩猟をしていた時期の動物霊の供養
先祖代々の中で、他宗教を受け入れた時期があったのにその宗教を次の代がないがしろにしてしまっていたのでそのお詫びと他宗教との決別
・・・などなどを行わなければなりませんでした。
それぞれを丁寧に一つずつお詫びと供養などを日数をかけて行ったところ、徐々に現象や症状が薄れてきて1年経つ頃にはすっかり現象は治まりました。
それ以降、彼女はより一層信心し、一日、十五日は言うに及ばず、霊に対する感情も随分と柔らかくなり怖がらなくなりました。
盛り塩も神棚と玄関程度にし、視えていたものも今はほとんど視えなくなったようで、日々良く寝られるようになったとの事です。
占い師の方の言うことを忠実に守っていたのに、一向に良くならなくて不安だったでしょうね。数百年前の先祖のおこないが影響しているなんて驚きです。数々の怪奇現象から解放され、平穏無事な暮らしを取り戻せて良かったですね。