今の状況が悪いのはすべてあなたのせいです。
障害を持った子供が生まれたのも、離婚したのも、今の生活がうまくいかないのも、すべてお稲荷さんの祟りです。
・・・
そのように言われてしまったご相談者がいらっしゃいました。
しかし、それを鑑定してくれた霊能者は、その後の解決方法を示してくれず、鑑定したまま放置状態だというのです。
私たち霊能者は、鑑定をしたら、その鑑定からどのようにしたら今の状態から抜け出せるか、どうしたら解決するかを示してあげるのが本来の仕事です。
それをせず、不安だけをあおってそのまま放置ではご相談者もたまったものではありません。
そこのお稲荷様は確かに以前はしっかりとお祀りされ、大切にされ、家業にとても尽力していたようです。しかし、当主が亡くなり家業を廃業した後、そのお稲荷様をお祀りすることを怠っていたのです。
そして、そのお稲荷様はその時の当主一代限りの守り神だったのです。そのため、お稲荷さまは当主をいざなって天界へと行ってしまい、後には空になったお社だけが残ってしまい、そこをねぐらとする「邪鬼・悪霊」が住み着いてしまったのでした。
本来はお稲荷様をお祀りしている時に、自分の子供たちに自分が死んだら神様をどうするかをしっかりと伝えておかなければならなかったはずです。それを怠ったために空になったお社に変な輩が入ってしまったのでした。
ご相談者が心配していたような家の因縁や前世が悪かったわけではなかったのです。
そのことをご家族にご理解いただき、お社の魂抜きとそこに入っているモノの浄化、成仏などの祭祀を執り行い、お社の撤去をする由のお話をさせていただき、ご家族もようやく重い腰を上げられたのでした。
しかし、それを行う事によって、家の中で起こっていた不可思議な現象も、ご自分たちの身に起こった体の不調もなくなることをお話しし、ご理解いただくことが出来たことは大変うれしい事です。雪が終わったころに魂抜きとお社の撤去のためにご相談者のお宅へお伺いするお約束を致しました。
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