鬼滅の刃から学ぶスピリチュアル~神仏の祟り?お稲荷さんの祟り?お礼参りは必要か?~

神仏の祟り・・・
特にお稲荷さんの祟りについてよくご質問を受けます。
私たちは神仏に願う時はなりふり構わず一心にお願いをするのですが、その願いが叶ったり、願ったことを忘れてしまったりすると、その神仏へお礼をすることあるいは願わなくなったことをご報告するという事をしない方が多いようです。
確かに私たちはご自宅の神棚にも手を合わせ、日々の安全や仕事がうまくいくようになどとお願い事をすることがあります。そうした時に、生きている人に物事を頼んだ時にはお礼をするのに、神仏に願ったことが叶ってもお礼をしないのは、叶ったのは自分の力だと過信してしまうのでしょうか?

今回はそんなお稲荷様の祟りや神仏を粗末にした事での祟りや霊障について書いてみようと思います。

事例1

お稲荷様の祟り

先々代の方が商売を始める時に、信心深かった先々代は商売繁盛のためにわざわざお稲荷様を敷地の中に建てました。

トレードマークの赤い鳥居、それなりの大きさのお社、石で出来たお稲荷様の狛犬。

そうしてそのお店は繁盛し、時代の流れで売れ行きも好調でかなりの財を成したのでした。

その後、代が変わり、先代の時代になってもその信仰は続きます。

先代は先々代のやってきた事を見ていますから、神主に来てもらい縁日を行ったり、祠の掃除やお供えを怠りませんでした。それが功を成したのか、先代の頃も何とか家業は成り立っていました。しかし、時代と共に税制も変わり、流通の様子も変わり、人々の暮らしが変わると同時に売れるものも変化してきました。

先代は新しいアイディアを出すわけでもありませんでしたが、家業をそのまま続けました。

先々代が行ってきたことを忠実に実行し、自分が店をやっていくという気骨はありませんでしたが、それでも何とか店を守っていこうという気持ちを持っていて、お稲荷様への感謝も忘れなかったようです。

さて、代が進み、当代の当主が現在のお店を任される事になりました。

ご多分に漏れず三代目ともなると、家業としての商売に対する熱量は冷めていて、本業をやりながら他の事業も立ち上げたい、もっと時代にあったものを扱いたい、などと考え始めます。そしてそれはある程度軌道に乗り、そこそこ順調にご商売をなさっていました。

しかしその成功は自分が築いたものだと錯覚し、お稲荷様へのお供えなどは次第におろそかになっていきます。お稲荷様を祀っているという信仰心はもともとなかったようですが、最初の頃はまねをしてお供えや縁日をしていたそうですが、それも次第に面倒になったそうで、だんだんとお祀りをしなくなりました。縁日にも神主を呼ばず、すでに縁日さえ忘れていたそうです。

そして、ついには「お稲荷様を祀っているが、それが本当に商売を守ってくれていたのか?商売がうまく行っているのは自分の努力の結果なんだ」などとうぬぼれるようになってきたようです。

そして、人間はやはり堕落する生き物なのでしょう。お祀りすること自体が面倒になり、次第にお掃除もお供えも全くしなくなったそうです。そのため、お稲荷様のお社は汚れ、お社の周りは草でおおわれてしまい、お社の扉が雨ざらしで片方が外れて落ちてもそのままの状態でした。

その頃からです。体の調子が悪くなり始めたのは・・・

寝ても寝ても取れない疲れ。フッとした瞬間に起こるめまい。時折襲う胸の苦しさ。家族は喧嘩をし暴言を吐くようになり、子供たちもそんな実家に寄り付かなくなってきたそうです。周りとの人間関係や従業員とのトラブルやいさかいも増え、事業も何とかやっているものの、売り上げは一気に落ち込み、生活がようやくできるかどうか、給料を払うのさえいっぱいいっぱいの状態が続いているとのことでした。

病気についてはいろいろな病院に行って検査をするも、一向に病名が付きません。返ってなんともないので様子をみてください、とだけ言われて帰されるという事が続きました。

なんとか再起を図ろうと新規事業を試みてみるもののうまくいかず、全くやる気を失ってしまった当主は、ようやく家族や友人の忠告を受け入れ、私のところに相談に来たのでした。

全く信仰を持たなかった彼ですが、体調を崩してからは金縛りも経験し、訳のわからない悪夢にうなされる毎日を送っていたようです。そのことを切々とお話になりました。

体さえ回復すれば一生懸命に働くのに、どうして自分はこのように体が悪くなったのか、と大変な落ち込み様でした。

霊視をするとやはり「お稲荷様が怒っていらっしゃる」ということがわかりました。

そのことを話しますと、

「やっぱり神仏に守られて商売ができていたのかなぁ」としばらくうつむき深く考え込んでいるようでした。

私はそれをしばらく見守り、ご相談者が落ち着くまで待ちました。

はぁ~~~と、深いため息。

「やはりお稲荷様はいらっしゃったのかもしれません。私は自分さえ頑張れば仕事は何とかなると思っていました。おじいさんが始めた商売がうまく行っていたのも、きっとお稲荷様が力を貸してくれていたのでしょうね・・・子供の頃、周りの友達は神仏なんか信じない風潮がありましたから、自分が神仏を信じてお詣りしている、なんて、カッコ悪くて言えなかったんですよね。自分の周りの友達は大抵サラリーマンの父親で、特にお詣りをする友達はいませんでしたから、自分だけ家でお稲荷さんを祀っていて拝んでいる、商売繁盛の神様なんだ、とは、子供の頃は恥ずかしくてみんなに自慢できなかったんです。大人になっても素直にお祀りできなかったのもその頃の気持ちが抜けなかったのかもしれませんね。」

と、少し悲しそうにお話をなさりました。

しかし、事はお稲荷様の祟りです。これは間違いなくお詫びを必要とし、これからのこの家の命運を握っているのも確かでしたので、一度その社殿をお詣りさせていただくことにし、それからお稲荷様のお言葉をお聞きし、どうしたらお怒りが静まるかなどをお聞きする機会を設けていただくこととなりました。

とはいうものの、本日は体調を整えるために神技療法を施し、まず体の不調の改善に努めることから始めさせていただきました。

幸いな事に神技療法はある程度の効果があり、かなり体も軽くなり、めまいもほとんどなくなった様子です。

後はお詫びをどのように、どれくらい、どうやってやっていくかという事になります。

通常、お稲荷様に限らず、神仏へのお詫びは、程度の差こそあれ、こちらが誠心誠意、心からお詫びすれば何かしらのお言葉をいただくことが出来、その後、どのようにしたら許していただけるかをご指示いただけることが多いです。しかし、神仏おひとりおひとり、性格も違うでしょうから、こればかりは拝んでみなければわからない、という事にはなります。

どのようにお詫びするかは、また何かの折に書いてみようと思います。

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