いつも散らかる部屋があるとしたら?もちろんご本人は奇麗好きなんです・・・
こんにちは、白龍の部屋の伊勢有珠・白龍です。
霊能力のある人で、その力を人々のために使いたいと思っている方。
今の現状から何とかして抜け出したいと本当に思っている方々のお力になれればと書いております。
霊能者は個人のお金儲けのために存在しているのではなく、広く人々を救うために存在します。
私は皆さんが持っているいろんな種類の霊能力を個性に合わせて発揮してもらいたいと切に願っております。
さて。今回は部屋が知らない間に散らかっているというお話です。
女性が訪ねてきたのは、秋も深まった頃でした。
「私は決して掃除や片付けが嫌いではなく、むしろ好きな方です。自分の部屋も散らかっているわけではありません。ですが、訪問者があるときに限ってなぜか散らかっているのです。訪問者を玄関に迎えに出ている間に・・・です。とても気味が悪くて仕方がないのです・・・。友達を家に呼ぶことも出来ず、平素は片付いているのに友達が来ると途端に散らかるのです。」
そう言って彼女は写メを見せてくれました。
・・・なるほど、そんなに凄くはないですが、子供がいたずらしたのかと思われるくらいには散らかっています。
「こういう現象はいつからですか?また、友達が来るときだけ、訪問者があるときだけに限定していますか?」と尋ねますと、
「そうです。一人で生活しているときには全然散らからないのです。玄関に迎えに出て振り向くと散らかっているのです。」
「そういう時、散らかる音、例えばガサガサとかバタンとか音がしますか?」と尋ねました。
「いいえ、音は聞いたことがありません。ですから不思議で気味が悪いです。」
「ふーむ」
そこまでの話を聞きながら彼女の眼を見ますと、目の奥が「キラッ、キラッ」と鈍く光ります。
「なるほど。。。。」
彼女には憑依している霊がいました。
彼女をソファーに深く座らせてから祝詞を唱えますと、なんと幼稚園くらいの幼児が出てきました。彼女をそっと見るとぐったりしています。そして体がふらふらと前後左右に揺れ始めました。
彼女に憑依している霊に語りかけます。
「ねぇ、おばちゃんとお話しできる?」
「うん、してもいいよ。」と彼女から子供っぽい声で返事がありました。
「どうしてこの人と一緒にいるの?」
「だって、この人パパの事好きみたいだからイヤなの。」
「へぇ・・・パパって、いつもこの人の所に遊びに来るの?」
「うん。だってパパがアミちゃんじゃなくてこの人と遊ぶんだもん。」
「そうなんだぁ。じゃあ、アミちゃんはパパと遊びたいんだね。」
「そうだよぉ」
「わかった、じゃあ、こうしよう。アミちゃんがこの人から離れてくれたらおばちゃんがパパにアミちゃんと遊んでくれるようにお話ししてあげるよ。どうかな?」
「ホント?ほんとにホント?」
「うん、約束するよ。」
「わかった!じゃあ出てもいいよ。」
この後、私は彼女に憑いている幼児の霊の話をし、彼氏にも話をしてもらいました。
幼児だと思った霊は水子さんでした。彼の前の彼女との子でしたが、彼女が彼氏に相談なく堕胎したとのことでした。確かにその頃は経済力もなく苦しい時期でしたが彼は彼女が自分に相談なく堕胎した事が許せず、彼女のことが信じられなくてその後別れたとおっしゃっていました。彼はその後も堕胎した子供の事を思って幾度となく水子地蔵や水子供養のお寺さんにも通ったようです。そういう彼の心が水子さんにも届いていたのでしょう、お母さんよりもお父さんに愛着を持っているのですから。
相談者の水子ではなく、彼氏の前の彼女の水子さんですが、相談者は我が事のように悲しんでくれ、彼氏と一緒に供養すると言いますので、お二人で短冊くらいの半紙に「水子霊」と記入してもらい、彼氏と一緒に数ヶ月供養をしてくれ、無事に成仏の祭祀も私のところで行わせていただきました。
その後彼女の部屋での怪奇現象は無くなり、お二人も無事にご結婚されました。
彼女に憑いた水子霊が彼女が玄関を開けるほんの少し前、彼女に憑依し部屋を散らかしていたのです。
パパが彼女を嫌いになってくれたらという子供心だったのでしょう。
彼氏もキチンと供養に参加してくれたのできっと水子も満足したことでしょう。
今回の水子霊は母親(前の彼女)に憑かず、父親の方に憑いたのです。結構レアケースでした。
それにしても彼女が彼氏の前の彼女の事を恨んだり憎んだりしなかったことが私の救いでした。
この世に生まれる事さえ許されなかった水子の霊を思うと胸が痛くなります。しかし、相談者さんの水子を思いやる気持ちとご主人のしっかり供養してあげたいという気持ちが素晴らしいですね。きっと、水子も満足していることでしょう。