車の車窓からフッと女性と目が合ったのです。
こんにちは、白龍の部屋の伊勢有珠・白龍です。
ここでは 不思議な現象が起きた時それがどうして自分に関わってくるのかが分からなかったり、自分の霊能力ではどうにも解決出来ない時、どう対処したらいいかを「正しい方法」で学んでいただこうと書き進めております。
今回は車窓から目が合っただけの女性の霊のお話しです。
男性が訪ねてきました。
「寒気がして仕方ないのです。風邪ではないようです。薬を飲んでも利きません、医者にも原因がわからない、そのうち治るでしょうと言われてすでに2ヶ月です。一向に治らないのでいわゆる、当てられた(霊障)のではないか、と知人が言うのでこちらに伺いました。」と言いいます。
早速祝詞を唱え鑑定をしました。すると
「あなたには全身ずぶ濡れで白い服を着た女性が憑いていますが、心当たりはありますか?」とお聞きすると、
男性は「ハッ!」としたようで、
「実はまだ何もお話ししていませんでしたが、それこそ2ヶ月程前に買い物に行った先で、フッと女性と目が合いました。車の中から見ただけですが私にはその人が生きているのかどうかが不確かな感じで、ちょっと気味が悪かったのですが目が合っただけなのでその後は忘れてしまいました。そう言えば白いドレスのようなものを着ていました。真夏なのに長袖で違和感はあったのですが。。。。」とお話になります。
「そうですか、今もあなたの隣にいるのですが、私が視る限りではお知り合いではなさそうですし、浮遊霊のように感じます。それにこの女性は自殺者です。ご親族などで自殺なさった方はいらっしゃいますか?」
男性は「身内には自殺者はいませんし、女性というのもぜんぜん心当たりがありません。」とおっしゃいます。
「どうもあなたが彼女を視てしまったので憑いてこられたようですよ。」
男性は「どうして僕なんでしょうか?」といいますので、
「視えてしまった事により彼女は自分を見つけてくれたと思ったのだと思います。憑いて来てしまったのですから、供養をするか、元の場所に戻ってもらうか・・・という選択肢になるのですが・・・」と言いますと、
「元に戻ってもらうという事はその女性はこれからもずっとその場所にいる事になるのでしょうか?」とおっしゃいますので
「そうですね、自殺した場所に縛られている霊ですから、元に戻るとそこにいて今回のように自分を見つけてくれる人の所に憑くことを繰り返すことになるでしょうね。」
「・・・・・」じっと考え込む男性。
しばらくして男性は「私が供養しなければこの女性の霊はどこにも行けずずっとそのまま苦しみながらあの場所にいることになるのですよね・・・今のところ私には何の体調変化もありませんが、霊感のある友人から霊が憑くと体調が悪くなったり肩や腰が痛んだりすると聞いた事があります。私もこのままだとそんな風になってしまうのでしょうか?」と青ざめます。
「そうですね、その可能性はあると思いますが、それも霊次第ですけど・・・何の関係もない人の霊ですから今回はかわいそうですが戻ってもらいますか?即決しなくてもいいですよ。気持ちが固まったらまたご連絡いただければいいですので。」と言いますと、
「そうですね、少し時間をください。」とその日は帰って行かれました。
数日後、男性は予約の電話を入れてきました。
来室して来た男性は晴れ晴れした顔をしていました。
「あら?今日は何かうれしいことでもあったのですか?」
と聞きますと、
「実は霊の彼女が夢に出たんです。そしてどうして自分が自殺したかを話をしてくれました。夢を見たので彼女を供養してあげたいという気持ちになりました。」と話してくれました。
「そうでしたか、それはありがとうございます。私もうれしいです。本当にありがとうございます。」
私もうれしくてついお礼を言っていました。
本来なら身内以外の人の魂を救うという事は考えようによっては「自分には関係ない事」です。それなのにあえて見ず知らずの人の霊を供養してあげたいなんて、何と魂の高い人だろうと感激してしまいました。
「実際、先日はモヤモヤしていてどうして自分なんだろう・・・何で知らない人の霊を供養しないといけないのだろう・・・という損得の気持ちしかありませんでした。でも夢に見て彼女から実際に話を聞かされると何だか放っておけなくなってしまいました。確かに金銭的な事も考えましたし理不尽だという気持ちが無いわけではありませんが、困っている人に寄付をしたと考えたらそういう選択肢もありかな?と思えるようになりました。やっぱり夢が決め手になりましたね。」と言って笑いました。
その後、女性の霊を紙塔婆に記し供養をしました。3ヶ月程で成仏し霊を視た男性もとてもうれしそうでした。
後日、その男性から電話で「先生、不謹慎ですがうれしい事がありました。」と。
「どうしたんですか?」と尋ねると、
「とても不謹慎で申し訳ないんですが・・・宝くじ当たりました(^^♪ 100万でした。今度先生のところの神様に少しですがお供えに行かせていただきます。」と。
男性にも私にも、不謹慎ですが何だか達成感のようなものがあったのは事実です<(_ _)>
伊勢有珠・白龍
「情けは人のためならず」とはよく言ったものです。まさに、その通りですね。身内でも交際相手でもない赤の他人の霊でも供養してあげたいと思う気持ちがステキです。また、宝くじ当選金の一部を神様に供えようという気持ちも素晴らしいです。仏教では、「因果応報」という言葉があります。良い行いをすれば良い報いが、悪い行いをすれば悪い報いがあるという意味ですが、今回の相談者さんは良い行いをしたので、良い報いがあったのだと思います。ちゃんと神様へ感謝の気持ちを表すことはとても大切です。手を合わせて、心の中で感謝の気持ちを伝えるだけでも神様は見てくれています。
相談者が理解を示してくれて本当によかったと私も思います。
なかなかこういう事(知り合いでもない霊を供養する)は理解されにくいですし、心情的にも納得がいかない人が多いと思います。
そういった意味では本当に助かりました。