自覚のないまま瞬間移動?
こんにちは、白龍の部屋の伊勢有珠・白龍です。
霊障に悩んでいたり、視えないモノが視えてしまう人のために、その「正しい対処方法」を書いています。
また、ご自身では霊力があるのにその力の伸ばし方がわからず、どうしたらその力で他の人を助ける事が出来るかを模索している人のために、その力の発揮の仕方などのヒントになれば幸いです。
今回は普通にご飯を食べている場所から、体ごと吹っ飛ばされる経験を持った男性のお話です。
ええっ!?
どういう状況?
と訳が分からない人が多いと思います。
私も最初聞いていて、話の内容が良く飲み込めませんでした。
男性の説明はこうでした。
「いつも大抵決まって夜8時頃になると晩酌をします。その時ここ半年くらいで3回ほど、気が付くと居間にいたはずなのに玄関で寝ているのです。母に聞きますと、誰かに引きずられるように玄関まで行くと言うのです。自分はその時引きずられているという感覚はなくその後の記憶もありません。ただ襟首を掴まれた感じはありました。そんなに酔っていた訳ではなく、いつもと同じ量のお酒しか飲んでいないので1合くらいです。酔うと言うような量を飲んだ訳ではないので不思議です。3回そういうことがあったのですが、自分は気が付くと玄関にいるだけでよくわかりません。母が自分の様子を見ているので今の話も母から聞いただけですが。」
そのような話でした。
3回も同じ事が起きたので、気味が悪くなって訪ねて来たとの事。
お母様は昔は霊感があって視えたらしいですが、最近は視えなくなっていて、この現象が起き始めてから昔の事が思い出され、亡くなった弟の事が気になって仕方ないとの事でした。
霊視した結果、大きく2つの事が原因でした。
1つは
「霊道(霊たちが時折通る道)」
「お母様の弟の未成仏霊」
まず、霊道。
これは一般的かどうかわからないですが、私はそこに霊道があるならば、避けて生活出来るなら避けてもらいたいという観点から、食卓のテーブルを30㎝ほど左側に避けてみて欲しいといい、やってみると言うのでその日はそれで帰られました。
1週間もしないうちに電話があり、また同じ事が起こったと言います。
また来室してもらって様子をお聞きすると、「テーブルは動かしてない」との事です。
???えっ???
それでは何も解決しないですよーーー!!泣
なぜ動かさなかったかと言うと、たまにしか起こらない現象に、自分たちの生活がしにくくなるのはどうなんだろう・・・という理屈のようでした。(-.-)
それならばと、「霊道の通り道を変えさせて頂く」ことにしました。
一言に霊道を変えると言ってもなかなか大変で、これは神々に伺って許可を得なければなりませんでした。
何とか許可もいただき、霊道も変えさせていただいたので様子をみてもらう事としました。
その日、お母様が亡くなった弟さんの事を話し始め、供養を望んでいるとのことでしたが、私には1つ気がかりな事がありました。
それはお母様の心に住みついている「後悔・懺悔・悲しみ」の念です。
お母様が子供の時、戦争による疎開先で近所の子供と遊ぼうと川へ一緒に行った時、近所の子ども達が遊んでくれようとして弟をむりやり川の岩の上に連れて行き。他の子が川の淵になっている所に飛び込みをして遊んでいたのですが、弟は誘われて淵に飛び込んだら上がって来なかったというのです。
自分が無理やり川へ連れて行ったのが悪かったのだと今も後悔しているとのお話しでした。
!!!
そうでしょうとも!!
その出来事はトラウマの如くお母様の心に沁みついてしまい、自分を責める気持ちと共に、弟にかわいそうな事をしたと自責の念がより一層の後悔・懺悔の念を深めているようでした。
さて、この場合はどうしたらお母様を救う事が出来るでしょう?
お母様に拝んでいただくのは、お墓でもなく仏壇でもなく、やはり亡くなった場所に行くことが必要でしょう。そして、どうしても外せないのが「恐山に詣でる」ことでした。
なぜか??
それはお母様が恐山に執着していたからです。
説明しても納得せず、弟の魂は恐山にいると頑なに信じてしまっているお母様。
その信じる心をないがしろには出来ず、私は恐山に行くことも可としました。
まだ、このお話しには続きがありますが、ひとまず方向性は見えてきました。
彼らと一緒に川の淵に行き魂を救い上げ、恐山に行き、お母様の心を救ってあげたいと切に願っております。
恐山は青森県ですね。ずいぶん遠くまで疎開していたんですね。川遊びをしていた弟さんの事故に責任を感じていらっしゃるようですが、幼くして亡くなった弟さんはもとより、お姉さんのやり場のない気持ちを考えると本当に気の毒な事故でしたね。弟さんが成仏して安らかに眠られますようお祈りするとともに、お姉さんも心安らかに暮らしていかれますよう重ねてお祈り申し上げます。