須佐之男命様を守護神に持つという男性がいらっしゃいました。その相談者は須佐之男命と言っていましたが、神様のお名前は正式には須佐之男之大神様とおっしゃいます。
こんにちは、白龍の部屋の伊勢有珠・白龍です。
霊障に苦しんでいたり、医者に行っても治らない痛みがあったりする時、あなたならどう対処しますか?知識が無いと一般的に言われている間違った方法、例えば霊や嫌な気配、黒いものが視えたら塩をまくなどをしてしまい、もっとひどい症状になってしまいます。
そうならないためにも霊に対する正しい知識を知っていただき、あなた自身で対処できるようになっていただきたいという願いから書き進めております。
相談者の男性は、ニコニコしながら訪問されました。
「珍しい人が来ましたねぇ、しかもスサノオさんをお連れになって・・・」私はまず相談者がニコニコ微笑んでいるのが気に入りませんでした(笑)
そして相談者には内緒で玄関前のスサノオさんに「どういうことですか?あなた様がついていらっしゃるのですから私の所など必要ないでしょうに・・・」と言いますと、スサノオさんは「我がいる事を占いとやらで占ってもらってからこの者は自分に力があると思い込み天狗になっておる。いくら我が学ばせようとしても一向にこちらの言葉を理解せぬ。いくつもの生まれ変わりでその都度修行させようとしてもこの者はそれを素直に受け入れないのだ。しかし、今は修行の時、人助けはまだ出来ぬがいずれこの者は迷える者を救う事が出来る素質を持っておる。白龍殿にお預け致すゆえ導いてやってはもらえないだろうか・・・」とおっしゃいます。
「へぇぇ・・・そういう事もあるのねぇ・・・」と思いつつ、スサノオさんに「素質は分かりませんが、今見る限り現世で大成するようには見えませんがスサノオ殿はこの者をどうしても開眼させたいとお思いですか?」
するとスサノオさんは「そうだのぉ・・・我が焦りすぎなのかも知れぬ。今までかなりの修行をさせたつもりだがこの者はいつも中途半端で終わってしまったのだ。現世でも導く者との巡り合わせが悪く、なかなか力が付かないのだ。そんな折白龍殿と巡り合い、託してみようと思うのだが、どうだろう、無理であろうか?」とおっしゃられたので私は心の中で「多分無理です」とお答えしました。スサノオさんはとても悲しそうな顔をなさり、静かに消えました。
そんなやり取りを察知したのか相談者を見ると、私がスサノオさんとコンタクトを取っているという事が何となくわかったのでしょう、より一層の笑みを浮かべています( ゚Д゚)
なるほど、私が相談者の微笑みにイラつくのはそういう神様の心が伝わったからなのでしょう、と理解しました。
「こんにちは、今日はどうされましたか?」といつものあいさつ。
「はい、私はこう見えても須佐之男命を守護霊(?)に持っています。しかし、私には須佐之男命の言葉はまだわからないのですが、占い師に見てもらうと思った通り須佐之男命が守っていると言ってくれ、私自身も人と会ったりするとその人の近い将来の出来事や憑いている霊などが視えたり頭の中に浮かんだりします。でも浮かぶだけでどうしたらいいかがわからないです。それを占い師に聞いても、それは須佐之男命に聞いてください、あなたには偉大な神がついているのですから、そのくらい出来るでしょう?と言われます。須佐之男命を守護霊に持っていると自分にはこの世で成し遂げなければならない使命みたいなものがあるのではないかと思い、いろいろな占いや霊能者の所に行って話を聞いています。こちらは霊感霊視という事でしたので、ご意見を伺ったり、コンタクトの取り方を教えてもらおうと思ってこちらに伺いました。本当にどうやったら須佐之男命と話せるようになりますか?」
まず私は「どういう経緯で須佐之男命様が守護神だと分かったのですか?」とお聞きしますと、
「はい、最初はまだ須佐之男命がいることは分かりませんでしたが、知り合いなどに憑いている霊が視えるので、墓参りに行く方がいいとか、仏壇を拝めとかアドバイスをしていました。その代償だと思いますが霊障で体のあちこちが痛んだり、頭痛がしたり急に具合が悪くなったりしていましたが、それでも何か自分が大きなものに守られている感じはしていました。
ある占い師に聞くと「あなたの守護霊(?)は須佐之男命だ」と言われました。そう言えば自分は出雲大社が大好きですし、スサノオも大好きです。そして守られている感じはずっとありましたからその占い師のいう事は本当だと思うのです。でも、その占い師からはそれ以上は力が及ばないので他で見てもらってくださいと言われたので随分といろんな霊能者や占い師を訪ね歩きました。でもどこに行っても神様が凄すぎて自分では力不足なので他で見てもらってください・・・と同じ答えでした。」と言い、ふぅ~~~っと深くため息をつきました。
相談者は続けます。「もういろんな霊能者や占い師を探し回って10年くらい経ちますかねぇ・・・そういう占い師ばかりだったので、何だか自分は今の状態のままでいいのではないのか?とか、そのうち須佐之男命からの言葉が降りてくるのではないか?自分を導いてくれる占い師はいないのかも?とか、いろいろ考えてしまって悩んでいたところこちらのHPを見つけました。これで最後にしようと意を決して伺いました。」と。最初のニヤニヤしたような笑みは消えかなり深刻な顔つきになって話は終わりました。
「そうなんですね、お話しはよ良くわかりました。実はあなたが家に入るなりスサノオさんが玄関で『ギョロッ』とした大きな目で私をご覧になり、こちらの龍神殿にお願い申す、この者が我の言葉を素直に聞くよう導いてやってはくれまいか?とおっしゃられたところをあなたは私がスサノオさんと話していると感じ取り微笑んでいたように見えました。そしてスサノオさんにあなたを霊能者として育てるよう頼まれましたのでお受けしてもいいでしょうか?」と言いますと、
「ええッ!?・・・ぜひお願いします!!こんな事言われたのは初めてです。本当に自分は霊能者としてやっていけますかねぇ?」
・・・??霊能者としてやっていく??この相談者は何を言っているのか?この先、霊能者として生計を立てて行きたいということか???・・・私はちょっと戸惑いました。霊能力があっても生計を立てるという事まで話が及ぶのは余程の事です。それに今のお仕事をどう考えているのでしょうか?
「初めにお聞きしておきますが、霊能者としてやっていくというお言葉は、霊能者として生計を立て生活して行きたいという事でしょうか?」と私。
「はい、そう考えています。今じゃない事はわかりますが今の仕事も不景気で儲からないし霊能者とか占い師で生活できればいいと考えてます。実際、みんな生活出来ていますよね・・・」と相談者。
・・・う~~~~む・・・これは重症だわ・・・
私は「スサノオさんからのお願い」を安請け合いしたことを後悔しました。
それは・・・
相談者は今の自分の状態を「自分はもう出来上がっている」と勘違いしていないだろうか?
自分の感じ方だけを信じてしまい、スサノオさんからの正しい言葉をキャッチ出来ていないのではないか?実際、スサノオさんも素直に聞かない、導いてやってくれとおっしゃっていたし・・・
そもそも「霊能力」を過大評価し過ぎていて「万能」だと思っていないか?
そんなことが頭に次々に浮かんできました。
そこで私は全てスサノオさんからのお言葉を伺いながら進めるようにしたいと提案しました。私の言葉ではきっと素直に受け入れてくれないでしょうから。
「これから私は都度スサノオさんにお伺いを立てながらあなたへ霊能者としての心構えをお伝えするようにしたいと思うのですが、よろしいですか?」と提案。
それに対しては「はい!!そうしてください。その方が自分もうれしいです。他の神より自分の神様を信じたいですものね。」
・・・???他の神より自分の神を信じる???
ああ・・・前途多難です。( ゚Д゚)
こんばんゎ????
何やら勘違いしてしまったオジサマのお話(+。+)アチャー。
守護神サマを守護霊と言ってしまうあたり、憎めないキャラ感も(笑)
デモ、神様を利用して生計立てようとか、いい思いしようとか自分の欲望を優先したら駄目ですよぅ(^-^;)
白龍様のお導きによって、この先、男性が立派な霊能者として成長していることを期待しています✨ガンバレ、オジサン!
こんばんは。
そうなんです。結構この手の勘違いは多いのです。
守護霊と守護神の区別がついていない・・・と言うか、テレビなどで「守護霊」が先行し、
いかにもご先祖が守ってくれている感が浸透してしまっているので本当に困りものです。
さて、このオジサマ。どこまで素直に言う事を聞いてくれますやら。。。。(#^.^#)